鳥取砂丘『砂の美術館』は、子供の芸術の入り口に最適

どうも、ときパパです。

鳥取県は鳥取砂丘の砂の美術館に行ってきました。

砂で作ったお城に彫刻。想像以上の出来栄えに子供大興奮。

砂場遊びが好きなお子様だったら、今後の砂遊びの方向性が変わるかも。

それぐらいインパクトがある美術館でした。

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鳥取砂丘、砂の美術館とは

鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17にある砂の美術館。

横には、日本最大の砂丘『鳥取砂丘』があり、その膨大な砂を活かして作られた美術館です。

毎年テーマをかえて、砂で作った像の展示が行われています。
今回のテーマは、砂で世界旅行 チェコ&スロバキア編~盛衰の歴史と神秘の残影を訪ねて~
ゴーレム伝説やモンゴル帝国軍との戦い。スロバキア国民的英雄ヤーノシークという名の義賊などをテーマに様々な彫刻が。
砂でこんなものが作れるのかと感動するレベル。

砂の美術館の入園料

一般は600円。小中高校生は300円。小学生未満は全て無料。
クオリティーを考えれば、本当にリーズナブルだと思う。
特に子供にとっては、下手に高級な美術館に行くより、とっつきやすい砂の彫刻。
芸術の入り口としてはめっちゃ良いと思う。

砂の美術館、彫刻の作り方

砂の美術館の彫刻は、全部砂と水だけで作られていて、のり等を一切使用してないとの事。これまた感動。

作り方は、上記の写真で説明。

底をくり抜いたバケツに砂を入れ、水をたっぷりと入れてかき混ぜる。

そうすると、砂と砂の間にある空気が抜け、波が引いた後の歩きやすい海岸のような状態の砂になる。

さらに圧力をかけて土台が完成。

そうやってしっかり固くなった土台を削って彫刻にしてると。なるほど原理はわかった。

ケド・・・・

詳しい作り方はコチラから

砂の美術館、実際の彫刻

砂の美術館、展示室(2階)を3階回路から見下ろした写真。

圧巻。これ全部砂と水だけで作られた彫刻。

チェスキー・クルムロフ

世界遺産の街チェスキークルムロフ。

度重なる戦果を逃れたオレンジ色の屋根の家々と、街の外側に広がる緑との対比が鮮やかで世界一美しい街と評されているところ。

この街は、至る所にだまし絵が描かれていて、訪れた人をおとぎ話の世界へといざなってくれます。

参照:阪急交通社さん

実際のチェスキークルムロフがこちら。丘陵地の緑とオレンジが綺麗。

ヤーノシークの伝説

スロバキアの国民的英雄ユライ・ヤーノシーク。

18世紀初頭に実在した義賊(裕福な家から金品を奪って貧しい人に分け与える活動をしていた山賊)で、盗賊団の頭領だった人物。

その人気は今なお健在でスロバキア各地で彼の姿を目にすることが出来るそう。

参照:Wikipedia

最後は、司祭殺害事件の冤罪で処刑されてしまいます。

スピシュ城とモンゴルの襲来

スロバキア東部に位置する世界遺産の廃城スピシュ城。

モンゴル帝国軍から国を守るために長城として建てられました。

モンゴル帝国軍は、持久力のある馬と小型で強力な弓を使用して、圧倒的な戦力と巧みな戦術で世界最強と恐れられていたそう。

参照:MIDEUROPEさん

1780年に残念ながら火災に見舞われ、現在は廃墟。

長い間人間の手に触れられずにいたそうです。

天文時計とセドレツ納骨堂

この禍々しい、髑髏が無数に並んだ彫刻。これは天文時計とセドレツ納骨堂。

プラハ名物の天文時計と骸骨協会として有名なセドレツ納骨堂とを合わせた作品

参照:オプショナルツアーさん

時間を表す上の時計プラネタリウムと下の季節を表すカレンダリウム。

600年以上たった今でも正確に時を告げている天文時計。

参照:Wikipediaさん

そして、セドレツ納骨堂。人骨がなんとも言えない雰囲気。

4万人の人骨を保管していて、そのうち約1万人ぶんの人骨で装飾してるそうな。

リブシェの予言

リブシェというのは、チェコの建国神話に登場する女性で、予言能力をもつ賢く美しい伝説の女王。

その精巧さに、我が家の子供釘付け。

プラハの城を作ったとされるリブシェはチェコの人々に愛されてる女王。

参照:Wikipedia

リブシェとその旦那プシェミスルの像。

女性だけだと色々不便だった時代。農夫を夫にして夫婦でチェコを統治したそうな。

ヤン・フスと火刑

チェコの宗教改革者、ヤンフス。

権力をもってる教会に、反旗を翻した人物。

教会のその在り方を批判し続けたヤンフスは、その存在が大きくなってきた為、教会の上層部に火刑に処されてしまうそうな。

参照:Wikipedia

宗教による考え方の違いが、戦いを生む。

その理不尽さを考えさせられる彫刻。

プラハの錬金術

ローマ皇帝ルドルフ2世が錬金術に没頭して、首都プラハにヨーロッパ中の錬金術師を集めて研究を行わせたそう。

その名残で、プラハ城付近には、錬金術博物館なるものがあるそうな。

ルドルフといえば、いっぱいあってな。

ルドルフ2世からとった名前のネコと迷子の子猫の話。結構面白い。

ゴーレム伝説

ゴーレムとはヘブライ語で『胎児』を意味する言葉だそうな。

宗教指導者ラビレーブによって作られたゴーレムは、そのラブレーブの裏切りによって暴走して、やむなく土に戻されたゴーレム。

その土塊は、プラハの礼拝所の屋根裏部屋に眠ってるそうです。

他のと違って、ゴーレムだけボロボロな質感でそこまで再現するかと感動。

プラハ窓外放擲事件

上記のヤンフスが処刑されて、残ったフス派勢力。

プラハ市庁舎を襲撃して、7名を窓から投げ落とし惨殺します。

第一次プラハ窓外放擲事件といわれ、窓から人を投げ落とすという奇異な事件の始まりだそうな。

参照:Wikipedia

こんな中落とされたら、怖すぎる。

ってか、彫刻の下の人々のクオリティーがちょっとあれですが、これも一つの芸術なんでしょうね。

上に注目してほしいみたいな??

文学『フランツ・カフカ』

我が家の子供大興奮、そして、大爆笑。

チェコ出身の小説家カフカの“変身”という作品の朝起きると虫になってたという場面を再現したそうな。

なんかシュール。

ドラゴン伝説

3つの首をもつドラゴンと騎士の争いを再現したこちらの彫刻。
こういう格好いい彫刻は、男の子に人気。
我が家の子供も3つの首を探して大興奮。
すげー、こっちにも首がある!
騎士をもっと見てあげて。

ビロード革命と現代化

ソ連の影響を受けて、社会主義国となったチェコスロバキア。
しかしベルリンの壁崩壊後、政権交代を訴えるデモにより、血を流さずに社会主義の時代を終わらせたビロード革命。
その時代の象徴としてプラハに建てられたのがこのダンシングハウスだそうです。
参照:いしらべさん
実物を見てもたしかに踊ってるように見える奇抜なデザイン。
内部はホテルになってるので宿泊も可能。一度は泊ってみたい。

砂の美術館 幸せの鐘

砂の美術館3階回路から外に出るとある幸せの鐘。

そこから見える鳥取砂丘。

この、鳥取砂丘を見ながら一度だけ鳴らしてくださいとの事。

因みにこの幸せの鐘までの道中

タイワンカなる生き物の彫刻がこっそりと。

カブトムシかな?

まとめ

中世のチェコスロバキアの勉強にもなる、なんてことはなくても子供の芸術の入り口としては画期的な砂の彫刻。

実際、これを見た後砂場に遊びに行くと、彫刻を頑張ったり。

まぁ、すぐ崩れますし難しいですけど。それでも芸術の入り口にはうってつけ。

是非一度子供と訪れてみてください。

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