どうも、ときパパです。
キャンピングカーで必需品のインバーター。
インバーターとサブバッテリーの組み合わせで、車中泊で家電が使えるよになりグッと快適になります。
でも、難しいのが選び方。
正弦波にワット数。しっかりサブバッテリーと使い方に合ったインバーターを選んでやることが必要です。
後悔しないキャンピングカーにする為に、読み込んでほしい記事です。
インバーターって何?
インバーターとは、DC12VをAC100Vに変換してくれる機器の事です。
車についてるバッテリー。そしてサブバッテリー。これらはDC12Vという直流12Vの電気です。
一方、一般家庭で使われている電気は、AC100Vという交流100Vです。
家電を車内で使う為には、AC100Vが必要なので変換してやるってことですね。
因みに、最近は携帯端末はほぼUSBに統一されています。
これは、直流12Vをそのまま使ってAC100Vに変換するロスを無くしたいという理由もあります。
つまり、直流12Vで使用出来る家電であれば、インバーターは必要ないんですね。
インバーターの種類
インバーターとは、説明した通りDC(直流)をAC(交流)に変える機器の事。
でも、実は出てくる交流の電気の波形が正弦波と矩形波の違いがあります。
すれがプラスとマイナスが入れ替わる波形。どういうことかというと・・・。
正弦波(せいげんは)
なめらかな波形でプラスとマイナスが周期的に入れ替わっています。
家庭用の電気は正弦波です。
矩形波(くけいは)
直線的な波形でプラスとマイナスが一気に入れ替わっています。
仕組みが簡単で安く作ることのできるインバーターはこちらです。
選び方
車内で家電を使う場合は、必ず正弦波インバーターを選択しましょう。
正弦波でしか動かない家電がある為です。
ただし、ACアダプターを介して接続するノートPCや子供のゲーム。スマホくらいしか使わないのであれば矩形波でも十分です。
インバーターの出力サイズ
正弦波か矩形波。どちらにするか決めたらお次はインバーターの出力サイズを決めます。
インバーター〇〇W。この〇〇の部分の数字ですね。
この数字を決める為には、車内で使用する家電の定格消費電力と消費電力。そして、起動電力を知っておかないといけません。
同時に使用する家電の起動電力を足した数<インバーターの大きさ
この考え方が基本です。
定格出力とは
定格出力とは、“指定された条件下で機器類が安全に達成できる最大出力”のことです。
500Wのインバーターであれば、500Wまでだったら安全に出力できますよ。
なので、車内で実際に使う電化製品が500W以内だったら安全に使うことができます。
瞬間的にでもこのW数を超えてしまうと、なんらかしらのトラブルが起きるかもしれません。
最悪インバーターが壊れてしまうかも。
家電の定格消費電力と消費電力
主に、家電に記載されている定格消費電力は実際の消費電力よりも多めに書かれていることが大半です。
大体定格消費電力の90%が実際の消費電力です。
例えば60wの白熱電球は、実際の消費電力は90%の54wに設計されています。安全の為ですね。
その他にもホットカーペットなどは強(600W)であれば、実際は約540W等です。
起動電力
起動電力とは、その名の通り電気機器が起動する際に必要な電力の事です。
そして厄介なことに「消費電力を超える電力」を必要とする場合があります。
例えば、重たい物を押すときに1番力がかかるのは押し始め。こんな感じです
起動電力と消費電力を簡単にまとめると
ノートパソコン・テレビ・ハロゲンは消費電力と同じ。扇風機・電子レンジは消費電力の最大2倍。エアコンは消費電力の最大4倍。
もちろんこれらは目安なので、正確にはメーカーにお問い合わせください。
電化製品と消費電力と起動電力の早見表
主にキャンピングカーで使用する可能性のある電化製品の消費電力と起動電力を表にしてみました。キャンピングカー用に少なめの消費電力を記入しています。
電化製品 | 消費電力(W) | 起動電力(W) |
炊飯器 | 300 | 300 |
電気ポット | 400 | 400 |
コーヒーメーカー | 300 | 300 |
ノートパソコン | 50 | 50 |
テレビ | 200 | 200 |
扇風機 | 30 | 36 |
加湿器 | 300 | 360 |
電気カーペット | 300 | 360 |
電子レンジ | 800 | 960 |
冷蔵庫 | 150 | 450 |
エアコン | 600 | 1800 |
加湿器・電気カーペット・電子レンジ・冷蔵庫・エアコンを使用する場合は、余裕のある大きさのインバーターを選ぶことが必要ですね。
インバーターの待機電力
インバーターも機械ですので、待機電力というものが存在します。
だいたい0.1A~1.5Aくらいでしょうか。
おおよそですが、150Wのインバーターであれば、0.1A。1500Wのインバーターであれば、1.2A。
大きいインバーターは待機電力も大きくなります。つまりそれだけ消耗品であるバッテリーに不可がかかり続けるということ。さらにインバーターも消耗品。
無理して大きいのを買っちゃうと、サブバッテリーとインバーターの交換費用が後々降りかかってきます。
インバーターの変換効率
インバーターとは、直流を交流に変換してくれる機器の事でしたね。
実はこの電気を交換するという行為。この際にロスが発生します。この無駄の割合が変換効率です。
同じ大きさのインバーターでも値段の差に結構開きがあるのがこの理由。
例えばAC100Wの負担をかけた場合のDC12V側のバッテリーの消費具合を表で表すと
出力 | 変換効率 | バッテリー負荷 アンペアー |
100W | 90% | 約9.3A |
100W | 80% | 約10.4A |
100W | 70% | 約11.9A |
100W | 60% | 約13.8A |
100W | 50% | 約16.7A |
こんな感じになります。因みに計算式は出力W数÷変換効率÷12Vです。
特に海外製品の安いものを購入する場合は、必ず変換効率を調べてから買うようにしましょう。安物買いの銭失いになりかねません。
また、小型のインバーターを使用したほうが変換ロスはすくなく済むと言われています。
これからも無理して大きいインバーターを購入するとサブバッテリーに負荷をかけてしまうことがわかります。
インバーターの選び方:結論
電子レンジ・エアコンを使用しないのであれば、多くても500Wぐらいのインバーターで大丈夫ではないでしょうか。
大きいインバーターを購入しちゃうと、インバーター自体の待機電力と変換効率でサブバッテリーに余計な負荷がかかって寿命を縮めてしまいます。
電子レンジ・エアコンを使用する場合は、起動電力をメーカーに確認して大きめのインバーターを購入しましょう。
可能であれば、300Wくらいのインバーターを同時購入してみてはいかが?
普段は300W。電子レンジ・エアコン使用時のみ1500Wのインバーターみたいな使い分けが出来ればベストです。
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